Sunatori-kouku
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国の名勝・史跡に指定されている、桃山式の回遊式庭園。
江戸初期の寛永9年(1632年)、肥後細川家・初代忠利公が御茶屋を建てたのが始まりで、その後、三代目・網利公の時に庭園が
完成。中国の詩人・陶淵明の詩に由来して「成趣園」と呼ばれるようになりました。阿蘇の伏流水が静かに湧き出る園内には、能楽
殿や大正元年(1912年)に京都御所内から移築された古今伝授の間も建っており、池を中心に築山、松などを眺めながら優雅に散
策ができます。
また、3月下旬~4月上旬頃にかけては、散策路に沿って咲く桜が満開に。多くの花見客で賑わいます。
水前寺江津湖湧水群は、平成の名水百選にも認定されています。
阿蘇よりの伏流水が湧き出た清冽な水をたたえるお庭は、細川家の砂取邸の庭園です。熊本藩10代藩主細川斉護の正室顕光院(益) は、この風景を愛でながら晩年を過ごしました。明治10年(1877)の西南戦争後、砂取邸は一門の細川内膳家の邸となりました が、大正末期から戦前にかけては料亭江津花壇として、多くの文人に親しまれました。
夏目漱石が熊本で住んだ3番目の家で、漱石はこの家から同僚の山川信次郎とともに「草枕」の旅へ出かけました。